【遊戯王デッキ紹介】ヤジロベーダーデッキ
どうも。遊戯王のデッキ紹介記事となります。
いつも通りマスターデュエルでの記事投稿時点でのデッキとなります。
今回はこんな変なヤツを主軸にデッキを作ってみました。
↑こんな変なヤツ。よく見れば見るほど見た目がキモい。紙でやってたら絶対にこいつ主軸のデッキなんて作ってなかったと思う。
ヤジロベーダーを立てて頑張るデッキです。アーティファクトや地盤沈下等をと組み合わせることで、相手を困惑させることができます。
この記事の流れ
・レシピ
・構築の経緯
・回し方
・採用カード解説
・総評(感想、強さ、このデッキの抱える重大な欠陥)
レシピ
遊戯王 デッキレシピ 詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース
構築の経緯
ヤジロベーダーのあまりにもユニークな効果に惹かれ、こいつを活躍させたい!と思ったのがきっかけ。(効果については記事の一番上を参照してみてね)
ヤジロベーダーの採用デッキを調べてみるも、その多くは敵に送りつけて《やぶ蛇》や《飛行エレファント》《ネコマネキング》の効果を起動させるために使われていた。
しかしそうではなく、自軍のエース(?)としてヤジロベーダーを活躍させたい!
ただ、そういったデッキで実戦に耐えうるものはネットの海にほとんどなかった。公式がヤジロベーダーを使うデッキを紹介しているものがすぐに見つかったが、縦列関係のカードを詰め込みました~というデッキでとても使い物にならないものだった。ヤジロベーダー本体のサーチ・展開手段が無いなど色々と問題が……。↓これ
https://twitter.com/YuGiOh_OCG_INFO/status/958227061373464576?s=20
まあ直接参考になるものが無かっただけなので、自軍でヤジロベーダーを活躍させるデッキを考えればいいだけのこと。
必要なものは
・ヤジロベーダーを安定して展開する手段
・ヤジロベーダーを有効活用できるカード
である。
前者は召喚権を使わずにキングレムリンが立てられればOKなので、《クイック・リボルブ》出張と《捕食植物オフリス・スコーピオ》と《ブリリアント・フュージョン》の出張をそれぞれ採用した。(展開は後述)
後者はアーティファクトをメインに据えた。ヤジロベーダーの隣にアーティファクトを伏せておけば、相手の召喚特殊召喚をトリガーにして自軍のアーティファクトを壊すことができる。
ということで、捕食ヴァレット出張によってヤジロベーダーを立て、アーティファクトを破壊していくデッキが完成。
回し方
初動はヴァレットと捕食の2ルートが存在。ヴァレット初動ではヤジロベーダー1体がぼっ立ちするだけだが、捕食初動ではアーティファクトダグザが立つ。基本的に捕食初動が可能なら捕食で動けるよう立ち回る。両方の初動が可能な手札ならクイックリボルブから入ってうらら抱擁を吐かせてから展開しよう。
ヴァレット初動
条件:手札に《クイック・リボルブ》
最終盤面:フィールドに《ヤジロベーダー》←盤面…?
1 クイックリボルブでヴァレット・トレーサーをss
2 トレーサー素材にストライカードラゴンをls、リボルブートセクターサーチ
3 ストライカーef自身を破壊してトレーサーをサルベージ
4 リボルブートセクター発動、効果でトレーサーss
5 トレーサーefセクター破壊してメタルヴァレットドラゴンをリクルート
6 ヴァレット2体でキングレムリン、ヤジロベーダーサーチ
7 キングレムリンをリリースしてヤジロベーダーをアドバンス召喚
捕食初動
条件:手札に《捕食植物オフリス・スコーピオ》or《ローンファイア・ブロッサム》or《おろかな埋葬》と手札コストのモンスター1枚。または《簡易融合》
最終盤面:《アーティファクト・ダグザ》と《ヤジロベーダー》、魔法罠ゾーンに《アーティファクトーモラルタ》または《アーティファクトーデスサイズ》
0 おろかな埋葬なら捕食植物ビブリスプを落としてオフリスをサーチ。簡易融合ならアンブロメリドゥスから適当な捕食をサーチし、自身をリリースしてオフリスをリクルート
1 オフリスefダーリングss、ブリリアントフュージョンサーチ。この際、ダーリングかオフリスのどちらかは中央のモンスターゾーンに置いておく
2 ブリリアントフュージョンを、EXモンスターゾーンのある列に発動。ガネットとトリッククラウンを素材にセラフィss
3 トリッククラウンef自己蘇生
4 オフリスとダーリングでゼンマイティを中央モンスターゾーン以外の場所にss
5 ゼンマイティefゼンマイソルジャーリクルート
6 ゼンマイソルジャーとトリッククラウンでキングレムリンを中央モンスターゾーンにss、ヤジロベーダーサーチ
7 キングレムリンをリリースしてヤジロベーダーを中央にアドバンス召喚
8 ゼンマイティとセラフィでアーティファクトダグザをls。この時、ブリリアントフュージョンを置いた縦列のEXモンスターゾーンに置くようにする
9 ヤジロベーダーの①を発動、チェーンしてダグザの①を発動。ダグザefでデッキからモラルタかデスサイズをセット。ヤジロベーダーはダグザから離れるように移動。モラルタorデスサイズはヤジロベーダーの移動先の両隣の縦列にセットしよう
(10)相手ターン、相手の召喚、特殊召喚に反応してヤジロベーダーの②が発動、それにチェーンしてダグザの①の効果が発動できる。ヤジロベーダー移動先の縦列にアーティファクトをセットすることで好きなアーティファクトをデッキからssすることが可能。以下の画像のような流れになり、高度なプレイングをしているような気分になって気持ちがいい。
相手がモンスターを出す
ヤジロベーダーとダグザの効果発動
ダグザでデッキからデスサイズをヤジロベーダーの移動先に持ってくる
デスサイズが起動。
・ヤジロベーダーを素引きした場合の簡易融合初動などはこれに加えてアーティファクトデュランダルを添えたりできるほか、クイックリボルブと捕食の両方がある場合には捕食の盤面にヴァレルロードSドラゴンを添えることができる。
立ち回りとしては、ヤジロベーダーを立ててそれをアーティファクト、地盤沈下、エレキネシス等でサポートしていく形になる。
なお、ゼンマイティとゼンマイソルジャーはケルビーニ+サイレントブーツ+ブリガンダインでも代用可能。ソルジャーがレベル5にもなれる点を評価してゼンマイティを採用している。
採用カード解説
展開例で出てこなかったカードだけ。
《電送擬人エレキネシス》
相手のss、nsに反応したヤジロベーダーの効果にチェーンして発動し、相手モンスターの位置をヤジロベーダーの隣の列に移動させることで相手モンスターを1体破壊できる。ヤジロベーダーの隣列に相手の魔法罠があればそちらもろとも狙い撃つことが可能。
ヤジロベーダーと連携して非常にユニークな動きができるカードだが、実はその動きはただの1:1交換になりやすくあまり強くない。また、このデッキに入っている唯一の手札誘発カードである。大丈夫かこのデッキ。
3枚入れていたが腐るので2枚採用とした。類似効果のアスポートはオフリスのコストにすらならないので不採用。
《地盤沈下》
このデッキにおける強力な上振れ札。捕食展開の時はダグザ側のモンスターゾーン2つを塞ぎ、ヤジロベーダーぼっ立ちの時は両端のモンスターゾーンを塞ごう。
地盤沈下があると相手はヤジロベーダーの破壊を避けてモンスターを2体以上展開することが不可能になり、シンクロ、リンク、エクシーズ召喚を狙っていくことが非常に難しくなる。
ただこちらも初動にはならないため2枚採用とした。3枚でもいいと思う。
相手ターンにssしたアーティファクトをコストに妨害を増やせるカード。トリッククラウン素引き時はブリリアントフュージョンでこちらを落とせるため、活躍の機会は少なくない。
《アーティファクト・ムーヴメント》
アーティファクトをセットできる強いサイクロンとしての採用。
《墓穴の指名者》
こっちはゴキうらら採用していないのに相手からは容赦なく飛んでくるので仕方なく採用。
《神の宣告》
制圧盤面があらゆる捲り魔法罠カードに弱すぎたため採用。サンダーボルト、ライトニングストーム、一滴はもちろん、無限抱影がヤジロベーダーに撃たれるだけで制圧力が消失するのでその対策として気休め程度に採用。
アーティファクトのランク5。展開力に余力がある場合は稀に制圧盤面にこいつを添えることが可能。ヤジロベーダーの天敵のサンボルライスト抱影に対して強くなれる。プレアデスと合わせてアーティファクト展開では頼りになるカード。
《No.61 ヴォルカザウルス》
ライフを削りきる時に使用。ヤジロベーダーやアーティファクトが素材。相手を除去してバーンし、ガイアドラグーンを重ねてデメリットを踏み倒してライフを削り取る。
このほか、ドカンポリンや接敵するG、爆導索、ティアマトンなどの「縦列」関連カードは一通り採用してみたものの、思うような活躍が得られなかったため不採用となっている。
総評
まずは感想。
上手く回っているときの面白さは半端じゃなかった。
ヤジロベーダーがうろうろ移動しながらガシャンガシャンとフィールドを破壊していく姿は他のデッキでは絶対に見られない光景なので、やりたいことができて満足。
スッ(移動)→ガシャーン!(破壊)→スッ(移動)→ガシャーン!(破壊)→パリンパリンパリン(降参)……よく見た光景です。
特に、相手がヤジロベーダーの効果を読まない事態が頻発した。理解しなかったのかもしれないが、平気でヤジロベーダーの隣の縦列に召喚、特殊召喚して破壊されていく。「ヤジロベーダーの正面にモンスターを出すのが賢い立ち回り」なのだと、テキストを読んで判断するハードルは意外と高いのかもしれない。あと、相手が効果を読んでくれないとエレキネシスの出番が少なくなってしまうのは課題だった。
ダグザと合わせて出した時は、対モンスターの制圧力が非常に高く、デスサイズやモラルタで相手を引っ掻き回すことができた。モラルタ+デスサイズ+ダグザ+ヤジロベーダーでぴったり8000なのは美しいと思う。
強さは……手札誘発が入っていない時点で察せると思うが、めちゃくちゃ弱い。変にゴキうらら入れるよりも潔く負けるべきだなと思ってこのようなデッキになった。
後攻ではアーゼウスお祈りくらいしかできることがなく、盤面を返す力は乏しい。その上、先攻を取ったとしても誘発貫通力が弱く、うららで止まりやすい。さらにさらに、いざ盤面を整えることができてもライストで台無しになる始末。
決まった時は非常に気持ちよくなれるが、安定しているとは言い難い。ネタ寄りの一発芸デッキだなという形になってしまった。構築の経緯で紹介した、公式ツイートにあるデッキよりは余程マシなデッキには出来たものの、やはりヤジロベーダーを自軍でしっかり活躍させて強いデッキを作るのは難しいなと思った。ヤジロベーダーに魔法罠耐性ください。
最後に、悲しすぎるこのデッキの欠陥に触れたいと思う。
Q. アーティファクトが入ってるのに《アーティファクトの神智》入ってないのは何故?
A. ヤジロベーダーの存在意義が無くなるから。
はい。実はこのデッキからヴァレット要素を抜いてアーティファクトに寄せ、汎用手札誘発と神智などのアーティファクトパーツを増やしたヤジロベーダーデッキも試したことがあるんだけど……。
アーティファクトパーツはしっかり強いんだけど、ヤジロベーダーの活躍が段々無くなっていくんですね。神智とムーブメントと砂塵の大嵐とかで普通に戦えちゃう。
まあ、捕食展開はダグザと魔法罠の破壊手段であるヤジロベーダーを急速に並べることができて、純アーティファクトに足りない、能動的な展開速度を補うことができるのは良い点だと思う。
が、しかし、こちらにも重大な問題がある。もしアーティファクトに能動的な展開ルートを用意して、ダグザを立てるとともに自陣の魔法罠を相手ターンに破壊していく手段を盛り込むとした場合、どうせ捕食ギミックを使うならば、
デスフェニでよくね?
…………。
……………………。
はい。オフリス初動でブリリアントフュージョンサーチしてダグザ+ヤジロベーダーを立てる代わりに、フューデスをサーチしてダグザ+デスフェニを立てれば済むんですよね。どう考えてもヤジロベーダーよりデスフェニの方が強い。
つまり、ヤジロベーダーにとって最高のパートナーはアーティファクトなんだけれど、アーティファクトにとってヤジロベーダーは最高のパートナーではない、という話なんですね。
悲しいね。
ということで、ヤジロベーダーを自軍で活かそうと頑張ったデッキでした。
うろうろしながらフィールドを荒らす様は見ていて楽しいので、一発芸覚悟で組んでみたい方は是非。面白いカードではあるので、なにかかしらシナジーのあるカードが出たり、ヤジロベーダーを場に簡単に出せるカードが出たらいいですね。モンスターの移動が効果のトリガーになるフィールド魔法とか出たら面白そうだなって妄想してます。
あ、ポケモンについては杭が解禁されたらちゃんとやりたいと思ってるパーティがありますのでその時までお待ちを。パラドックス環境はあんまりおもしろくなくてモチベ低迷中です。
それではまた。