【遊戯王】3・6軸耐久sophia【デッキ紹介】
今回のデッキ紹介は前から愛用している【創星神 sophia 】デッキ。
究極のロマンカードであるsophiaを降臨させるデッキとなっています。
ソリティアをして1ターンでsophiaを出しに行くのではなく、ほどほどに妨害・耐久しながら切り札としてsophiaを活用することを目指した。
↑非常に出しにくいロマンモンスター。出した時に激烈な効果を発動するものの、出せば勝ち確定かと言うとそうでもない。
この記事の流れ
・レシピ
・構築の経緯
・回し方、立ち回り
・採用カード解説
・採用しなかったカードとか
・総評
レシピ
いつも通り記事投稿時点でのマスターデュエルにおけるレギュレーションに沿っています。
今回挙げるレシピには増G避けのうららやビーステッド、ティアラメンツやイシズパーツなどが投入されている。しかしこのデッキを持ち込むのはファン環境の身内マッチが多いので、そこらへんのパワーカードの採用は適宜調整しよう。ビーステッドやイシズは名指しで禁止されることもあるからね。禁止されなくてもそこらへんは雰囲気に合わせて。
遊戯王 デッキレシピ 詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース
構築の経緯
n年前に紙で遊戯王を遊んでいた頃から憧れていた、ロマンカードsophiaを出したい!!!!
⇒sophiaを使った構築を色々調べてみるも、そのほとんどは先攻ソリティアでsophiaを出すことに特化した構築であった。
ただ、そもそも……
・sophiaの効果の性質上、先攻1ターン目で降臨させても相手の手札全除外にしかならず、難易度の割にあまり強くない。相手のデッキトップが1枚初動札だった場合負けてしまう。
・《神竜騎士フェルグラント》とsophiaを並べるなどしてsophiaのリセット効果を受けないモンスターを活用したソリティアを採用しているデッキもあったが、ここまでするなら先攻1キルした方が速い。
上記のような問題点がある。目標が「sophiaを出すこと」だけならばそれでもいいのだが、そんなデッキは使えばすぐに飽きるだろうし、ちゃんと対話するデュエルができないのは面白くない。できたら試合中盤以降、温まったところでsophiaを切り札として降臨させたい!ついでにソリティアでsophiaするデッキは身内のルームマッチに連れていけないし…。
そんなことを考えていた時に出会ったのがこちらのレシピ。
相手の場のモンスターをsophiaの素材にできる点を意識しつつ、耐久しながらsophiaの降臨を目指すデッキレシピになっており、私がやりたいことがまさに実現されていた素晴らしい記事でした。
ただまあ記事の出た時期がリンクショック直後であり、古すぎてそのままでは現在のファンデッキ同士の決闘ですらボコボコにされそうだったので、こちらのコンセプトを参考にしながら改めてデッキを練っていくことになった。
余談だが、MD遊戯王復帰勢で、7-8年分のブランクがある私にとってこのデッキの構築難易度は非常に高いものだった。儀式融合シンクロエクシーズの全てを採用でき、使えるカードの種類が多すぎた。
色々な型を試したものの、やはり元のレシピでも採用されていた【彼岸】ギミックはアドを稼ぎながら耐久する上で非常に優秀だったため、こちらを軸としていくことになった。彼岸ギミック単体はパワー不足を感じたため、【幻影騎士団】ギミックも採用。
現代遊戯王ではファンデッキであっても妨害0は非現実であるため、妨害と次ターンの展開を兼ねて《D-HERO デストロイフェニックスガイ》ギミックを採用。彼岸から繋げやすい《魔轟神ソルキウス》と《D-HERO ディアボリックガイ》でランク6を立てられる上、《D-HERO ディナイアルガイ》も彼岸や幻影と相性の良いレベル3である。デスフェニ本体も場持ちが良い融合体として相性抜群で、sophiaの素材としても活用できる。
基本的には3軸、6軸として動き、彼岸ギミックで耐久し、デスフェニで妨害し、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を立てていくことになる。シンクロと儀式、そしてsophia本体へアクセスしていくための要がベアトリーチェであり、足りないパーツを補えるようデッキに触っていくことになる。相手がシンクロや儀式、融合を用意してくれたらそこはサボれるので、相手が用意しないであろう種類を優先していこう。
シンクロについては適当にチューナーさえ持ってこれればどうとでもなる。ただ特に今回は《混沌魔龍 カオス・ルーラー》を出すことを重要視し、レベル6と合わせて出せるようレベル2チューナーを多めに採用した。
儀式についてはヴェンデットを採用。儀式魔法で墓地から儀式できること、《スカー・ヴェンデット》を落とすだけで儀式魔法をサーチできること、《リヴェンデット・スレイヤー》のレベルが6であり、墓地に送られた際の効果で儀式を繰り返せることが非常にコンセプトとマッチしていた。
融合は前述したデスフェニも素材として活用可能だが、《旧神ヌトス》がシンクロ+エクシーズだけで融合魔法無しに簡単に出力できるのでこちらも採用。《ティアラメンツ・ハゥフニス》をベアトで落として《D-HERO デッドリーガイ》を融合召喚することもできるようにした。
sophia本体のサーチは一番難儀するところ。カオスルーラーで引っ張ってこれたら理想的だが、こちらは強引にベアトで落として《セイクリッド・トレミスM7》でサルベージするという力技で対処することに。一応《見習い魔嬢》や《ライトロード・ドミニオン キュリオス》でもサルベージできる。前者はデスフェニで破壊してもOK。
なお、sophia本体へのアクセスのために《悪王アフリマ》を採用することはしなかった。というのも、そのアフリマへのアクセスがどうしようもなかったためだ(墓地へアフリマを落とせても蘇生手段がない)。
構築の経緯と言いつつ展開にも片足突っ込んでた気がするけど、次は立ち回りと展開について。
回し方、立ち回り
~序盤~
まずは《彼岸の黒天使 ケルビーニ》のL召喚を目指そう。そして場or墓地に《彼岸の旅人 ダンテ》、場に《D-HERO デストロイフェニックスガイ》、墓地or手札orダンテのX素材に《彼岸の悪鬼 ガトルホッグ》、墓地に《魔轟神ソルキウス》という状態を整えていきたい。この布陣が整えばソルキウスとディアボリックガイからベアトに繋げられるし、デスフェニによる妨害と旅人ダンテ・ガトルホッグによる耐久が可能になる。
一番理想的なのは《幻影騎士団ティアースケイル》初動なのでこちらを例示しておく。
1. ティアースケイルef手札を捨ててダスティローブを落とす
2. ダスティローブefサイレントブーツサーチ。そのままサイレントブーツss。
3. ダスティローブとサイレントブーツでケルビーニをL召喚。
4. ケルビーニef彼岸の悪鬼グラバースニッチを落とす。グラバースニッチefガトルホッグをケルビーニのリンク先にss。
5. サイレントブーツの墓地効果で幻影霧剣をサーチ。処理後にティアースケイルの墓地効果でティアースケイル蘇生。
6. ティアースケイルとガトルホッグで旅人ダンテをX召喚。
7. ダンテefデッキトップ3枚肥やして打点上昇。この際ガトルホッグを使用すると墓地からグラバースニッチをケルビーニのリンク先に蘇生できる。
8. 適当な場のモンスター2体(例えば旅人ダンテとグラバースニッチ)でヴェルテアナコンダをL召喚。ダンテを素材にした場合はダンテ効果でガトルホッグ回収。
9. アナコンダefフュージョンデステニーを落としてディアボリックガイ、ディナイアルガイを素材にデスフェニを融合召喚。
これで最初に挙げた条件のうち、墓地ソルキウス以外の条件を満たすことができる。ソルキウスについては魔サイで落とせるので、ケルビーニが除外されたりしなければ適当にアクセス可能。
さらに、幻影霧剣での効果無効とデスフェニで2妨害が立つことになる。完全制圧するとsophiaを使う意味がないが、かといって0妨害では好き放題されて負けるので、このくらいの妨害数は丁度いいんじゃないかと思う。
もちろん1ターン目から追加でベアトリーチェが立てられるのであればそちらを狙うのもOK。
~中盤~
sophiaの降臨を見据えて、相手のデッキタイプに合わせたプレイングを心がける。リンクデッキやメインモンスター主体のデッキでは頑張って4色(S・X・融合・儀式)をこちらで揃えるしかないが、相手が融合・シンクロ・儀式のどれかを利用するデッキであればその種類のモンスターの用意はしなくてよい。なお、エクシーズはメインギミックであるため相手がエクシーズを使うかどうかに依らず用意することになるし、相手がシンクロを用意してくれたとしてもカオスルーラーは欲しくなるタイミングも多い。以下では自力で全色揃える前提で記載。
さて、彼岸ギミック・デスフェニの構えが整ったら次はカオスルーラー、ベアトリーチェに向かっていく。早ければフューデスを使った次のターンにはsophiaを立てる事もできる。ちなみにデスフェニは上手く対処されて除外されてしまっても大丈夫。相手のリソースをデスフェニに使わせられたら上々である。
まずカオスルーラーだが、適当な星6と星2チューナーを揃えればOK。星2チューナーはベアトで《生きる偲びのシルキィ》《シノビネクロ》《ゾンビキャリア》を落とす、あるいはベアトやケルビーニで《カーボネドン》を落とし、その効果で《ギャラクシーサーペント》をリクルートするなどの供給方法がある。星6はディアボリックガイ、ソルキウス、《カオス・ベトレイヤー》、《九尾の狐》、深淵の獣、リヴェンデットスレイヤーなどが利用可能。カオスルーラー成立前に儀式召喚可能な場合は比較的稀だが、リヴェンデットスレイヤーはS素材になると儀式魔法を2枚サーチ可能なためスレイヤーをS素材にするプレイングは覚えておきたい。なおスレイヤーはX素材になるとサーチ効果が使えなくなるため要注意。
ベアトリーチェは上述の星6でX召喚するか、手札の彼岸を捨ててダンテに重ねて出すことができる。星6が大量に供給できるのであればトレミスや2体目のベアトリーチェを立て、ガンガンデッキに触ってsophiaを目指していこう。
また、2枚目の旅人ダンテをX召喚するのも大いにアリ。ディナイアルガイや幻影霧剣の墓地効果で星3が供給できるため、これらを利用してダンテをX召喚できれば墓地肥やしを加速させることができる。さらには、ダンテのサルベージ効果にはターン1制限がないため、ガトルホッグを利用してダンテを墓地と場で反復横跳びさせることによって墓地の彼岸モンスターを手札にため込むことができる。こうして稼いだハンドアドバンテージはそのままソルキウスのコストに充てられるため、「手札2枚⇒星6を場に1体」の変換に活用できる。例によってソルキウスの蘇生にも当然ターン1など付いていない。
儀式はスレイヤーとスカーヴェンデットの2枚を落とせば準備完了。
融合はデスフェニを使うか、カオスルーラーとダンテorベアトリーチェでヌトスを立てればOK。ただしヌトスを立てるのはsophiaを立てられる算段がついてからにしよう。
シンクロは墓地にカオスルーラーがいればおよそ問題ナシ。
そしてsophiaはベアトで落としてからトレミスや見習い魔嬢で回収しよう。
~中盤以降sophiaが出せそうなら~
いけそうならヌトスを出して儀式召喚を行ってカオスルーラーを蘇生させてsophiaを降臨させましょう。sophiaの降臨に成功したら無事勝利です。もし決闘に負けても勝利だだと言い張れると思う。
ただやっぱりsophiaぼっ立ちは相手のデッキトップ次第で返されてしまう可能性があるので、もしこちらの展開力にsophiaを出す以上の余力があれば以下のプレイングを試してみよう
・サイフレームシンクロモンスターの活用
サイフレームロードΩは一時的な除外でサクリファイスエスケープが可能。そのため、場持ちの良いシンクロモンスターになるというだけでなく、sophiaによる盤面リセットから逃れることもできる。Ωを適当にサクリファイスエスケープさせてから別途シンクロモンスターを用意してsophiaを立てられれば強力。相手の手札が1枚残ってしまうものの、帰ってくるのが自分スタンバイフェイズなので多くの場合問題にならない。
・彼岸の悪鬼 ファーファレルの活用
こちらもサクリファイスエスケープを起こすことが可能なため、好きな自分のモンスターをsophiaの除外から守ることができる。最も理想的なのはデスフェニだろう。
デスフェニをファーファレルで予め逃がしておいた上でsophiaを立てれば、当然エンドフェイズにデスフェニが帰ってくる。相手はデッキトップ1枚からデスフェニに対処しなければならないため、(レイノハートや烙印融合などごく一部のカードを除いて)解決手段の無い布陣となる。
なお、ファーファレルは彼岸であるためアクセスが非常に良く、グラバースニッチやスカラマリオン、ケルビーニから効果を起動させることができる。ファーファレルを活用する上で課題となるのは、ファーファレル自身よりもむしろ逃がしたデスフェニに代わる融合体の供給になると思う。
採用カード解説
採用カード多いからね…できるだけ1枚あたりの説明は手短に。
《彼岸の悪鬼 グラバースニッチ》1
言わずもがな彼岸の始動役。ケルビーニで落としてデッキからガトルホッグをリクルしてくるのが基本となる。こいつ自身は複数採用の恩恵が薄いためピン刺し。
《彼岸の悪鬼 ガトルホッグ》1
本デッキにおける過労死枠。効果で墓地のダンテやケルビーニを蘇生する。また、ダンテの効果で回収する優先度が最も高いカードであり、ダンテが墓地に行く⇒ガトルホッグ回収、ソルキのコストでガトル墓地⇒ダンテ蘇生、という流れでモンスターを場に供給し続けながらアドを稼ぐことができる。できれば2枚採用したいのだが、枠の関係上ピン刺しとなっている。
《彼岸の悪鬼 ファーファレル》2
前述したようにサクリファイスエスケープによりsophiaからの避難所を用意する役割を持つ。それだけにとどまらず、ベアトリーチェで相手ターンに落とすことにより妨害として利用することも可能。特に、相手の制圧効果のないシンクロ、エクシーズ、儀式、融合体を除外しておけば返しのターンでsophiaの素材として活用することもできる。小回りの利く優秀なカード。
《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》1
サーチ効果持ちの彼岸。アド獲得の一助となるが、サーチのタイミングがあまりにも遅すぎるので展開の軸とはなれない。ガイドやファーファレルをサーチ可能。
《魔サイの戦士》1
彼岸のお供の便利屋。ガイド・ケルビーニでアクセスすることでソルキウスを墓地に落とす仲介役を果たす。また、彼岸と併せて引くことで初動になる点もgood。
ソルキウスが既に落ちていて余裕がある場合にはカオスベトレイヤーを落としに行こう。
《魔界発現世行きデスガイド》1
ティアースケイルよりは弱い初動札。非常に誘発受けが悪いのでできればこいつには頼りたくない。スカラマリオンでサーチ可能なためピン刺し。
《幻影騎士団ティアースケイル》3
つよつよ初動札。前述した回し方の通りに動かしていく。離れた場合除外されてしまう場合はできるだけX素材にして除外を回避したい。
《幻影騎士団サイレントブーツ》1
展開パーツ兼妨害補充役。幻影霧剣をサーチしてゆるっと妨害を構えられる。なお、シェードブリガンダインは不採用としている。
《幻影騎士団ダスティローブ》1
展開パーツ。回し方参照。
《カーボネドン》2
ケルビーニで落として強いカード。デッキから《ギャラクシーサーペント》(光星2チューナー)や《エレキテルドラゴン》(光星6)をリクルートできる。素引きが弱い通常モンスターを積まなければならないのがネックだが、そのリスク以上の働きを見せてくれるので続投している。なおバニラは光属性を採用することでカオスルーラーやカオスベトレイヤーのコストとしても貢献する。
《D-HERO ディナイアルガイ》1
デスフェニの素材。除外されたディアボリックガイをデッキに戻すことで星6の供給を増やすとともに、自身はダンテの素材になれるため無駄がない。
《D-HERO ディアボリックガイ》2
デスフェニの素材。星6をデッキから呼び出せるつよつよカード。なお、復烙印があればディアボリックガイをデッキに戻すキモい動きができるので覚えておこう。
デスフェニの素材。墓地効果付きで、素引きした場合は一応召喚権が余った2ターン目以降にアドバンス召喚で星6が供給できる。ダンテの効果で素材にすべきカードが墓地に先に落ちてしまった際のケアのために複数積んでいる。あまり引きたくはない。
《ティアラメンツ・ハゥフニス》1
クソ人魚の一角。ベアトリーチェで落として融合体を供給できるため採用。墓地のD-HEROと融合してデッドリーガイを融合召喚できる。
相手の効果に反応してssし、場に星3を出しながら墓地肥やしする効果も強力。
《超電磁タートル》1
相手バトルフェイズにベアトで落としてバトルを凌げるカード。相手の場を下手に壊さずにこちらのターンに持ち込むことができ、コンセプトと噛みあいが良い。なお、バトルフェイズ中にしか発動できない効果であるため、メインのうちから墓地に送ってしまうと相手のビーステッドの餌になる点は注意。
《宿神像ケルドウ》1《剣神官ムドラ》1
転生の予言内蔵モンスター。相手の墓地利用を抑制しつつ、こちらの墓地に落ちて欲しくないカードが落ちた場合のケアが可能。つよい。
《シノビネクロ》1
ビーステッドで除外されるとssできるチューナー。カオスベトレイヤーやビーステッドのコストに利用してそのままカオスルーラーになれる。
《ゾンビキャリア》1
雑に落として墓地から湧いてくる星2チューナー。ディアボリックガイを手札からデッキに戻したりできるのも器用。sophia降臨直前に有効札(デスガイドとか)をデッキトップに戻すのも有効。
《生きる偲びのシルキィ》1
名前がオシャレ選手権で優勝したカード。回文!
えー、墓地から湧いてくる星2チューナーです。発動条件がやや複雑だが、場合によっては相手の妨害を崩せるのもえらい。
《深淵の獣マグナムート》1《深淵の獣ドルイドブルム》1《深淵の獣バルドレイク》1
意味わからん共通効果持ちのパワーカードたち。なお、烙印の獣の採用も見送っておりサロニールは不採用。星6を安定供給できる&壁になれることから本デッキのコンセプトと非常に噛みあいが良いが、sophiaデッキの使用シーンとは不釣り合いなパワーがあるのが難点。強すぎるんだよな…。
雰囲気に合わせてこいつらは抜いている。うららとかも同様。
《深淵の獣ルベリオン》2
後攻での手札誘発としては役に立たないものの、シンプルに星6を供給できるため採用。復烙印を張ることで持久力とアド獲得能力を引き上げる事ができる。
《九尾の狐》1
場に溜まったモンスターを整理しながら星6を供給できるカード。強力だが素引きは避けたい上にベアトリーチェで落とすのは本末転倒であるため、落ちたらラッキー枠の上振れカードになっている。
《魔轟神ソルキウス》1
星3展開と星6を繋げる要になるカード。彼岸ギミックで稼いだ手札アドを星6に変換し、ベアトリーチェやトレミス、カオスルーラーの素材として活用する。彼岸ギミックがきちんと機能した試合では大活躍する。
《カオスベトレイヤー》1
墓地から湧いてこれる星6。フィールドを離れたら除外されてしまうので、できるだけシンクロよりもエクシーズ素材として利用したい。
悪魔族であるため魔サイで墓地に落とすことができるのがえらい。なお、光属性の採用枚数は控えめな構築となっているため除外コストには注意したい。カオスルーラーと競合したり、ソルキウスしかコストに利用できない場合がある。
《スカー・ヴェンデット》2
コスト効果問わず墓地に落ちれば儀式魔法をサーチできる優れもの。さらにその儀式魔法のリリースの代わりになれるので無駄がない。
《リヴェンデット・スレイヤー》2
儀式体。シンクロ素材にしてスカーヴェンデットを落とせば後続のスレイヤー2体分の儀式魔法を確保できる点も優秀。余裕があればベアトやトレミスの素材にしてもOK。
《創星神 sophia》2
このデッキの目標。素引きも悪くないが、3枚は重いと判断し2枚採用。カオスルーラーで引っ張ってこれるパターンが一番嬉しい。
ロイヤルが欲しい。
《灰流うらら》3
増殖するG対策の面が大きい。手札誘発が飛んでこなさそうな身内マッチの場合は抜いている。
《増殖するG》1
増殖するG対策の抹殺用G。
《ハーピィの羽箒》1
脳死枠。抜いてもいいと思う
《死者蘇生》1
足りない色をさっと補充できるため、このデッキでは引けたときの恩恵が大きいと思う。
《おろかな埋葬》1
活用法は様々。そもそもベアトから臨機応変な動きができるデッキとなっているので、こちらも1枚から色々できる。ダスティ落としてティアスケサーチしても初動にはならない点だけ注意。
《増援》1
実質ティアースケイル。
《フュージョン・デステニー》2
素引きしてもえらいので2枚採用。ダンテで1枚落ちてしまっても2枚あればアナコンダで問題なく発動可能。
《リヴェンデット・ボーン》3
墓地から儀式できる上に墓地のアンデット(ほぼスカーヴェンデット)をリリースコストにできる、非常に強力な儀式魔法。この儀式魔法の性能からヴェンデットギミックを採用したと言っても良い。
墓地に落ちると回収手段が基本的に無いため、3枚ガン積みしている。
《墓穴の指名者》2 《抹殺の指名者》1
うららと増Gが憎いので。
《幻影霧剣》2
サーチ可能な妨害札。無効にするだけとかなり緩い妨害であるため過信は禁物だが、むしろ除去しないことがコンセプトにマッチしている。
~エクストラデッキ~
《旧神ヌトス》
パニッシュメントや神巫の「弾」としてではなく、場に出すカードとしての採用。非常に珍しいと思う。シンクロとエクシーズを墓地に送って融合なしで特殊召喚できる。
回し方の項でも書いたようにダンテとカオスルーラーから融合がポンと出てくるのでsophiaの素材として非常に使いやすい。ちなみに、効果で蘇生したカオスルーラーは墓地に送ることができないためヌトスの素材になれない点は要注意。
《D-HERO デッドリーガイ》
ハゥフニスとD-HEROで融合できる。星6なので、融合体の供給に困らないなら各種素材にしてしまってもOK。
《D-HERO デストロイフェニックスガイ》
本デッキの妨害の主力。アナコンダでこいつを出して雑な妨害を構えつつ、次ターン以降に星6と星3の供給を助けてくれる。場持ちの良い融合モンスターという面でも非常に貴重で、sophiaの素材にもなれる。
紛れもないパワーカードで、相手のデッキパワー次第ではこれ1枚でゲームエンドになってしまうことが少なくないのはやや困ったところ。
《彼岸の巡礼者 ダンテ》
融合ダンテ。ベアトリーチェの被破壊効果で出てくる。
《PSYフレームロード・Ω》
8シンクロ。カオスルーラーと比較して出番は少ないものの、余力があればsophia降臨前に出しておけると強い。また、sophiaの素材としても場持ちが良いことから使いやすい。
《混沌魔龍 カオス・ルーラー》
つよつよ8シンクロ。この効果でsophiaを持ってこれると一番都合が良いが、そうでなくとも何かかしらの仕事はしてくれる。蘇生効果でささっと必要なときにシンクロモンスターを出せるのがえらい。
《彼岸の旅人 ダンテ》2枚
アドを獲得することに長けたモンスター。デッキトップ3枚肥やしでワンチャンを狙いつつ、ガトルホッグと合わせて場にモンスターを供給し続けることができる。サルベージ効果をガンガン使いまわして手札を増やし、ソルキウスの特殊召喚回数を増やすのが理想。
《永遠の淑女 ベアトリーチェ》2枚
好きなデッキのカードに触れる、器用すぎるエクシーズモンスター。相手ターンでも使えるため、バトル開始時に超電磁タートルを落としたり、展開の妨害としてファーファレルを落としたりもできる。このデッキを6軸としているのは間違いなくこのカードの存在からである。相手のデッキタイプに応じてデッキから落としに行くカードを変えられるので、状況次第で柔軟なプレイをしやすい。
《セイクリッド・トレミスM7》
サルベージ効果が強力なモンスター。墓地のsophiaを回収するお仕事がほとんど。
《彼岸の黒天使 ケルビーニ》
幻影騎士団から彼岸に繋げられるキーモンスター。基本的にはグラバースニッチを落としてガトルホッグをリンク先にssしていく。また2ターン目以降もガトルホッグで蘇生してデッキからファーファレルやカーボネドン、魔サイを落として各種展開に繋げられるため非常に器用。
《見習い魔嬢》
sophiaの回収用。デスフェニで破壊してsophiaをサルベージしよう。
《捕食植物 ヴェルテ・アナコンダ》
デスフェニを出すためのカード。マスターデュエルではお咎めなしで現在も問題なく使用できるため遠慮なくフューデスしていく。
《ライトロード・ドミニオン キュリオス》
ベアトリーチェの過労死を防ぐモンスター。闇、たまに光3体でリンク召喚し、アクセスしたい種類のカードに繋がるカードを落としていく。
自爆特攻でsophiaを回収したりもできるが、メイン2でsophiaを出す動きはあまり強くないので注意したい。
採用しなかったカード
《宣告者の神巫》
エクストラデッキからアーデクを落として儀式関連カードをサーチしてレベル6になれる。儀式素材とすればデッキからシルキィをリクルート可能で、そのままシルキィとスレイヤーでカオスルーラーを立てる動きも強い。さらにはsophia本体も落とすことが可能。
…と、とても強そうなのだが、召喚権を使う上に1枚からでは動けないのが弱いので抜けていった。みかんこが来たら1枚からランク6になれるし、その時はまた採用を検討したい。
《ジェットシンクロン》《アサルトシンクロン》《調律》
シンクロ系のクセのないカード群。ジェットロンを投入すると4シンクロ(アーデク)やサイフレームロードZが欲しくなるため、エクストラデッキの枠がパンパンで採用が見送られることになった。調律も強いのだが、1枚から動けるカードを持ってこれるわけでもなく、彼岸の効果でアサルトロンや調律が落ちても嬉しくないため採用が躊躇われる。
《儀式の下準備》
引ければ間違いなく強い。しかし素引き前提で、落ちても嬉しくないので…。
《迷い風》
落ちても強い、引いても強い。しかし事故札になることが厄介で採用は見送られた。
《悪魔の嘆き》
デッキからグラバースニッチを落として動きに繋げたり、ファーファレルを落として除外したりして妨害することができる。素引き前提かつ遅すぎるため抜けて行ってしまった。
《星遺物-『星盾』》
レベル6を供給できるだけでなく、かなり対処しにくい壁として機能する。強いのだが、わざわざベアトリーチェでアクセスするほどではなく活躍が限られたため抜けていった。蘇生タイミングの遅さが足を引っ張っている。
【HERO】ギミック(ヴァイオン+シャドミ)
ヴァイオン1枚からベアトリーチェとアナコンダを並べられる(イゾルデの経由で装備魔法のサーチも可能)ため強力。しかし、ヴァイオン3枚分はいいとしてもヒーローアライブ初動はライフを大きく失うのが痛く、耐久するコンセプトと噛みあわないので採用を見送った。ついでにURが多くて高く、気軽に試せないのも大きい。
《緊急テレポート》+サイキック族
レベル3をささっと供給できる手段として。セアミンとフォクシーチューンを忍ばせておけば緊テレ1枚からささっとケルビーニに繋げられるほか、ライズベルトは状況に応じて星6として扱えるため器用。幽鬼うさぎも貴重な光属性であることも合わせて優秀。サイコウィールダー、サイコトラッカーを入れるのもアリ。
セアミンフォクシーについては多分入れた方が安定はすると思うが、星3は初動以外ではそんなに沢山欲しくないので…。彼岸で落ちて嬉しくもないので不採用となった。
《混沌空間》《混沌領域》
光属性を捨てればsophiaをサーチできる。でもこのデッキは光の比率が低いのでこれを入れるくらいならまずsophiaを3積みすべき。ワイバースター等を入れられる4軸なら採用できたはず。
大嘘ついてました。カード名も違うし効果も勘違いしてるしボロボロだよ。
混沌領域だとレベル4-8しかサーチできないんすね…。sophiaのサーチには使えないというお話でした。
《隣の芝刈り》
60枚だし墓地利用するから入れたくなる気持ちはあるが、芝刈りは如何せん速すぎる。通るとゴッリゴリにソリティアすることになるし、なんなら場合によっては先攻1ターン目でsophiaなんて事態にもなりがちなので不採用とした。
総評
ファン環境で戦うにはなかなか丁度良い、やり合ってる感のあるsophiaデッキになったんじゃないかと思う。
彼岸ギミックが機能すれば相当タフになれて、コンセプトで思い描いた通りの動きもそこそこできる。しばしばsophia出すよりそのまま殴った方がよくね?な状況になるのはご愛嬌。
なんだかんだ満足はしているものの、このデッキにはまだまだ課題が多い。
・妨害をデスフェニに依存し過ぎ問題
……相手の展開を阻害、制圧してしまうとsophiaを使う理由が無いため、ある程度は相手の展開を許しつつもこちらは全力で耐久、アドを稼ぎに行くデッキとなっている。一方、こちらの数少ない妨害のほとんどをデスフェニに依存しているため、デスフェニがあっさり処理されてしまうと厳しいと言わざるを得ない。相手がデスフェニの処理に2-3枚のカードを費やしてくれれば上々だが、ビーステッドなどであっさり除外されると本当につらい。
・事故率が高い問題
……1枚初動はティアスケ増援デスガイドの5枚のみ(一応フューデス2枚も初動と言い張れなくもない)。そのくせデッキは厚くて60枚たんまりあるため、先攻取ったけど何もできない、なんてことも少なくない。彼岸ギミックは2枚からの動きが基本だが、デッキの彼岸パーツはかなり絞られているので彼岸から動ける場面も多くはなく、やはり事故率はこのデッキの最大の課題だと思う。
ファン環境ならば安定してほどほどの強さの動きができるのが一番望ましいのだが、コンセプト上どうしても複数種のギミックがデッキ内に散らばってしまう。
一応、カーボネドンや九尾の狐といった上振れ系カードを抜いて彼岸の比率を増やしたり、出しやすい星3を増やせば事故率は軽減されるはずである。しかし星3は初動以外ではあまり欲しいものではなく、中盤以降はほとんど6軸で動いていくので悩みどころ。
みかんこが来たら思い切って3軸のギミックを切り捨て、6軸でデッキを組んでみても面白いかもしれない。
・sophiaのサーチ手段なさすぎ問題
……アフリマも闇天使+ラルバウールも採用していないため、sophiaは素引きかカオスルーラー、さもなければ落としてサルベージという信じられないほど長い回り道をしなければアクセスできない。落としてからのサルベージは隙も大きいため、墓穴の指名者や深淵等で妨害される場面も。このあたりは課題ではあるものの、6軸ギミックで落としてサルベージがしやすいので一応ごまかせてはいる…のか…?
・○○使った方が強くね?という呪い
ファンデッキの宿命。ティアラメンツとサンドラとイシズとビーステッドとPUNKギミックとヴェンデットでデッキ組んだ方が強いんだよね…。セアミン1枚からカオスルーラー⇒ヴァンパイアでデッキを9枚削る動きが強く、エクシーズとシンクロを揃えながらヴェンデットやティアラでの展開を作っていける。ビーステッドとサンドラでトレミスとベアトを立ててsophiaの回収も容易で、イシズやヴァンパイアで相手のデッキを削った状態でsophiaが簡単に立てられてしまう。神竜騎士フェルグラントを並べてsophiaの除外から逃れるのも比較的ラクだろうし、間違いなくこのデッキよりも強くなれる。
ただそれって「60GSの最終盤面がsophiaになったデッキ」にほかならないので、あまり面白みのない割に強くもないデッキと化してしまう。ついでに動きが高速で対話が無くなってしまうので、結局のところ先攻ソリティアでsophiaを出すデッキと似たような形となる。
一時期この問題に頭を悩まされてなかなか構築が定まらなかったのだが、耐久するコンセプトを再度認識しなおしてそれなりの妥協ラインがようやく分かってきた気がする。彼岸ギミックが墓地を肥やしてくれるのでどうしてもケルベクやアギトも入れたくなってしまうが、そうすると動きが速すぎてコンセプトからズレてくるので今はケルベクアギトは不採用に落ち着いている。
と、言うことで以上がほどほどに耐久しながらほどほどに妨害し、最終的にsophiaの降臨を目指すデッキでした。ここまでとても長かったと思います。読んでくれてありがとう。
sophiaを出せた瞬間の楽しさは半端じゃないので、ソリティアでない、ファン環境のルームマッチでsophiaを出したい方は是非。
エクレシア、カルテシア、サモプリ、アフリマ等を採用した4・8軸のsophiaデッキや、戦士族ギミックを軸にしたsophiaデッキも気にはなっているのでそこらへんも試してみたいなあとはなんとなく考えてます。
それではこんなところで。