【トリックリリック使用構築】弱保くだろいオムスター〈オムスター/ブーバーン〉
さらっと1年以上更新していなかったですがそれはさておき、剣盾ダブルの特殊ルール大会「トリックリリック」で使用した構築の紹介をします。
この構築の概要
・ブーバーンのマッパンで味方のオムスターの弱保と砕ける鎧を発動させ、初手からS+2、C+2ダイマオムスターを暴れさせるよ
・30勝15敗で最終レート1679、順位は163位!なかなかの戦績で終えることができたよ
・スタン系の構築やドラパセキタンザンには滅法強かった反面、受け寄りの構築やトリルはきつかった
・ウドハンミミッキュやめろオムスターワンパンしないでお願いやめてください
構築
一応レンタルできます
トリックリリック終わった後に他人の構築借りて遊ぶかどうかはともかく…
構築の経緯
ダブルの特殊ルール大会!たのしそう!ということで久しぶりに真面目にパーティを組むことに。さて使えるポケモンのプールを見てみると……
→全体的に貧弱でパワー不足、そしてギミックやるにしてもギミックパーツとなるポケモンが少ない!
本当は全体技バーッとやって勝つパーティを組みたかったが、全体技軸で色々考えてみても弱そう感が拭えなかったので原点に戻って(?)味方殴り弱保構築を考えることに。
→どうせならS操作も一手で行いたい、ドラパ抜けるくらいのラインは欲しい
→軽業フワライド、レパルダス、ペロリーム、フォクスライ、砕ける鎧オムスター、カブトプス、バルジーナ、ポットデス、ダストダス、サニゴーンあたりが該当
→悪霊はもともと多くて天敵が多そう、Sやメインウェポンの火力、技の通りを考慮した結果、ペロリームかオムスターが残る
→オムスター使ったことなかったしオムスター使ってみたい!!!と最終的には使いたいかどうかでオムスターの採用が決定。
このルールにおいてオムスターの弱点を先制でつけるポケモンはドクロッグとブーバーンのみで、ドクロッグは真空波(特殊技)で砕ける鎧が起動できないため、必然的にブーバーンを採用することに。
残りはギミックに直接関係しない取り巻きを決めればOK。パーティの性質上、初手からダイマして数的優位を確保するタイプの戦い方になるため、行動保証によって優位を崩されにくいミミッキュを採用。
また、ダイマ切れたあとのオムスターが技構成的に扱いにくそうだったので、霰でオムスターの吹雪もサポート可能で先制技持ち、一致吹雪で雑に削れるユキノオーを採用。ここまでで相手のガオガエンやキリキザンが終盤に出てきた場合がきつそうだったので地面シルヴァディを採用。
最後に、純正トリパがきつそうなのでトリル封印ブルンゲルを採用して完成!
選出と立ち回り
基本選出
初手:ブーバーン+オムスター
後続:ミミッキュorユキノオーorシルヴァディ(ごく稀にブルンゲル)
基本的にこのパターン。初手からギミックを狙う構築なので下手に選出を変えない方がいい。明らかな純正トリパ以外はこれでOK。
立ち回りは、初手にマッパンをオムスターに当ててダイマしたオムスターが暴れるだけ。ブーバーンは倒れても全く問題ないのでオムスターに打点のある/ありそうなポケモンを狙うことを意識した。特に草技は不一致だろうが非ダイマだろうが致命的なので草技持ってそうな相手は上からワンパンしよう。あと、ダイロックすると特防が上がるのでダイロックでもストリームでもどちらでも構わない場合はダイロックを撃つべし。襷も潰せる、雨にならずブーバーンの火力も落ちない、と基本的にはダイロックに分がある。
また、オムスターの砕ける鎧を逆利用され、先制技連打でオムスターを突破しようとしてくることがある。うまく守って立ち回る必要があった。
オムスターがダイマの3ターンを消費しきった後は「メテオビーム ハイドロポンプ ふぶき」の不安定な技構成が気になるので、霰が利用できると安心。ノオーを選出していない場合はダイアイスを3ターン目に撃てると美味しい。霰状態ならばC+2必中吹雪をぶっぱなせるので不一致と言えどもなかなかの破壊力がある。
対純正トリパには初手ブルンゲルとミミッキュ、裏適当といった編成で対応したがあまり強くなかった。封印トリルが綺麗に決まって勝ったのは1回のみで、トリルパ相手の勝率は5割を切っていたように思う。対トリパはやはり封印ではなく全体技を使ってトリラーもろとも消し去る方が安定するのかもしれない。
実際の対戦の総評(?)
ドラパセキタンザンは素直に初手セキタンザンがダイマしてくるのでいいカモになった。スカーフ波乗りドラパには遭遇しなかったし、ドラパサイチェン+セキタンザンダイソウゲンで逆にオムスターがワンパンされてしまう…なんてことは一度もなかった。スタン構築のドラパは初手ダイマしてくることが多く、こちらもダイアイスでワンパンできることが多かった。
基本的にギミック自体が全く読まれず、素直に行動するだけでイージーウィンできることも少なくなかった。再戦やめてください。スタンダードに個々のポケモンで殴ってくる構築に対する勝率は非常に高く、ギミック自体の瞬間的なパワーが素晴らしかった。
ただ、トリルや受け寄りの構築はつらい。トリルは前述の通りで、受け寄りの構築についてはパーティ単位での相性が悪かった。このパーティのコンセプトが、初見殺しギミックで雑に相手の数を減らすことが前提だったので、壁、頻繁な交代、ダイマ温存、バクア、脱出すりかえなどの防御的な戦術相手は勝率が良くなかった。
個別解説
持ち物:じゃくてんほけん
特性:くだけるよろい
性格:ひかえめ
努力値:CS252D4
技:メテオビーム ハイドロポンプ ふぶき まもる
調整:ぶっぱだが、準速S+2状態でちょうどドラパ+1になる
パーティのエース。初手で素早さ2倍火力2倍になって襲い掛かってくる。
弱点を突けば大体のダイマポケモンをワンパン。不一致のダイアイスでさえ、C+2なら耐久無振りダイマサザンドラに104%~の確定一発である。等倍だとさすがにダイマポケモンはワンパンしにくいが、ミミッキュやユキノオーの先制技圏内に入れることは珍しくない。
こいつがしっかり3回動いて攻撃が通った試合は勝ちになる。ただししっかり3回動くのは状況により厳しいので、ダイウォールもうまく使って大事に立ち回った。
技構成はダイマックス時の火力重視。吹雪と冷凍ビームは迷ったがユキノオー採用に伴い吹雪を採用した。ちなみに何故かパワージェムを覚えないため、メテオビームを嫌うと原始の力採用になってしまう。さすがにダイロックの火力が激減するのでメテオビームで確定だと思われる。実はあまりダイストリームを撃つ機会は多くなく、どうせ熱湯を元にしたダイストリームでもセキタンザンはワンパンできるため、ドロポンの代わりに熱湯採用はありだったかなと感じた。ただ等倍ダイマポケモンへの火力は変わるので迷いどころではある。
火力が素晴らしく使ってて楽しかったが、草技に弱すぎるのが笑えないレベルで致命的な弱点だった。ウドハン持ちミミッキュは諦めるしかない。いやこの環境草技そんな刺さって無くない?なんでミミッキュがウドハン持ってるんだウワアアアヤメロオオ
あと相手のスカーフパンプジン(大きさ不明)にパワーウィップで上からワンパンされたりした。敗因の2-3割は不意の草技だったくらいには草技がきつかった。草も生えない。
ブーバーン
持ち物:ぼうじんゴーグル
特性:ほのおのからだ
性格:ひかえめ
努力値:C252 S156 H100
技:マッハパンチ オーバーヒート ねっさのだいち まもる
調整:Cぶっぱで準速キザン抜き。Hは余り。粘るつもりはなかったがたまたま孵化したA0個体を使用している(オムスターへのダメージ最低)。
採用理由はマッハパンチ。オムスターの隣に並べるメリットはそれ以外にあまり無い。一応オムスターの苦手な草タイプに強く出ることができ……いや草はオムスターがダイアイスで処理しちゃうし、本当にマッハパンチ以外の採用理由がない。
正直に言って単体性能は微妙。微妙です。オバヒにしないと火力は出ないが撃った後置物になるのがネックで、技範囲も10万ボルトを採用するスペースが無く若干心もとない。耐久も素早さも微妙でなんとも難しいポケモンだった。まもるは猫騙し対策や、相手のトリル等のターン枯らしに使う場面が多くて入れて正解だった。
当初は特性やるきで持ち物は達人の帯を使っていたが、敵のウルガモス、モジャンボの怒りの粉を無視して味方を殴れる防塵ゴーグルの存在に気が付き、持ち物を変更。ついでに特性もほのおのからだに変更した(実は剣盾では2個目以降のマグマブースター入手が非常に困難なため、友人からマグマブースターをいただいた。その友人曰く「多分ブーバーン使わない」とのこと。悲しい)。このルールではこの指もちがいなかったため味方殴りを吸われることはなくなった。実戦では1戦だけ粉を無視して味方を殴る機会が生じたし、仮にそういった機会がなくても粉持ちを前に味方殴りを安心して行えるので正解だったかなと。
オムスターのダイアイス・ダイロックのスリップダメージも無視できるが、持ち物が相手にもバレる。それにも関わらずキノコの胞子を撃たれたりした。そこまで見てないよね。俺も気が付かない自信がある。
持ち物:いのちのたま
特性:ばけのかわ
性格:いじっぱり
努力値:AS252 H4
技:じゃれつく シャドークロー かげうち つるぎのまい
調整:ぶっぱ。
なんだこのテンプレミミッキュ!?
テンプレすぎてつまらん!のだけどもやっぱ信頼と安定のミミッキュですね。
先制技が無効にされにくい環境なので意地珠かげうちで雑にお掃除できた。威嚇撒かれても腐らないよう剣舞できるようにしたが、ここは守るもありだったかも。
数的優位を崩されないまま保つという役割はしっかりこなせた。後述のユキノオーといい、アーマーガアが(構築単位で)重かったのは反省点かもしれない。
持ち物:きあいのタスキ
特性:ゆきふらし
性格:ひかえめ
努力値:C252 S252 B4
調整:耐久はタスキにまかせてぶっぱ。こちらも粘るつもりはなかったがたまたま孵化した6V個体を使用している。
CSユキノオー。雑に吹雪撃つのもいいし、氷の礫でミリ耐えした相手を狩るのもいい。パーティ単位で重めな水ロトムに強く出れるのもえらかった。ただ、今は亡きメガユキノオーと比べると火力が低くてびっくりする。C種族値を考えれば持ち物無しだとそんなものかとは思うものの、とにかく火力が低い。
また、弱点をそこらじゅうから突かれるので守るも頻繁に利用した。霰ダメージを稼ぐこともできたり、なにかと便利。
霰にしてオムスターの吹雪を強化できた場面はそう多くなかった。というのも、オムスターが3ターンを超えて生き残った試合はその時点でこちらが優勢な場合がほとんどだったので。数的優位を確保する目的なら他にもっと良いポケモンがいたように思う。キリキザンとか。決して弱くはなかったが、難しいポケモンだなと感じた。
持ち物:グラウンドメモリ
特性:ARシステム
性格:ようき
努力値:AS252 H4
調整:ぶっぱ
キリキザンやガオガエンに強く単体性能の高い(?)地面ポケモンとして採用。ほかの速めの地面タイプとしてワルビアルがいるが、弱点を突かれやすい・耐久が低いために安定した性能を発揮できないのではと危惧しこちらを採用。
一致弱点を突けばしっかりとした火力を持ち、等倍でも大体確定2発、速めの素早さ、そこそこの耐久と地味ながら期待通りの働きをしてくれた。個人的にメモリ持ちシルヴァディは十分ポテンシャルのあるポケモンだと思っているのだが、使用率は不思議と低い。つるぎのまいはそこまで使う機会もなかったので大爆発でも持たせた方がよかったかも。
持ち物:ナモのみ(悪半減実)
特性:のろわれボディ
性格:ひかえめ
努力値:C252 B236 S20
調整:同速意識の20振りでBCに振りわけ。
このパーティで最も存在意義が疑問視されるポケモン。ごく稀に基本選出に紛れ込むこともあったが基本的にトリル対策枠。しかし肝心のトリル相手に選出しても勝率が高くなかったためトリル対策まわりは全体的に甘かったと感じた。
トリルパによくいるガオガエンの上からしおふきしたりシャドボでダメージ稼げたりやれることは色々ある。トリル下トリルで形勢逆転、なんておしゃれなプレイングをすることも一度だけあった。
しかしこの環境だと弱点を突かれやすく、Sも低めであまり活躍させられなかった。せっかくふういんしても相手のブリムオンが初手ダイマキョダイテンバツで運ゲーかましてくるおかげで一手無駄にするなど、想定外に対して弱い対策だった。
まとめ
戦績は冒頭に書いた通り30勝15敗、最終レート1679、順位は163位と、最高とは言わずともなかなかの好成績を出せたと思う(一応画像も)。
やりたいことは通せたし、オムスターで場をめちゃくちゃにできて楽しかった。オムスターが一回動けば相手が一匹倒れる。オムスターが二回動けば相手が二匹倒れる。そんなめちゃくちゃな破壊っぷりを見ることができて大変満足。
ただ、受け寄りの構築や不意の草技がきついのはギミックの性質上諦めるにしても、対トリルについては改善の余地があったなと反省。
冠以降、リアルが忙しかったり他ゲーにハマったり、準伝説のいる個々の力が強すぎる環境があまり好きではなかったりしてランクバトルからしばらく距離を置いてたけど、やっぱ対戦楽しいので面白い構築が思いつけばまたやろうかなとは思っています。
ではまたいつか。