【剣盾ダブル】フワドガス自過剰ビアル〈フワライド/マタドガス/ワルビアル〉
今回はシーズン10に使用した構築の紹介をば。
まだ9月中旬でシーズンは終わっていないですが、かなりの回数の対戦をこなして疲れた&納得のいく結果が出たので公開することに。
構築の経緯
・なんとこのシーズン10にはトゲキッスがいない上にゴリランダーもいない。
→地震の通りが良いのでは?ということで地震で相手を一掃するパーティを考えることに。
・普通に地震を撃つだけでは火力が絶対に足りない。
→ツボはこの間やってみて難しさを実感したし、ダイホロウ+地震を軸に考えてみることに。
・一致ダイホロウを撃てる上に地震無効、追い風、ダイジェットまで使えるフワライドの採用が決定。欲張りセットかよ。
・相手のダイマックスポケモンは地震では倒せないと考え、ダイホロウ+ダメ押しでダイマポケモンに致命打を与えられるワルビアルが強そう。Sもそれなりに高くてAも高水準、特性の自信過剰が魅力。
・フワライドの軽業を発動させるギミックを検討。
弱保や各種シード系を検討したが、大爆発で自主退場した後ワルビアルを安全に繰り出せるマタドガスを採用し、ミストシードで軽業を起動させることに。なんと都合の良いことにフワライドは大爆発を無効にできる。マタドガスの絶妙に火力の足りない大爆発はそれはそれで都合が良く、自信過剰のエサを用意することでワルビアルの起点にできる。
ここまでで構築の軸となるフワライド、マタドガス、ワルビアルの形が固まる。残りの3枠のうち2枠はトリル対策に当てたが、基本選出となる残り1枠は非常に迷走した。浮いたポケモンを色々試したけれど最終的には輝石ストライクに落ち着いた。地震無効なのはもちろん、襷ウーラオスを上からワンパンできて一致ダイジェットが扱え、単体性能が高く、これまで重かったサザンドラに有効打が持てるところが高評価。
最後に猫指トリル対策としてスクリューおびれカマスジョーとブルンゲルを採用して完成。ダイアークと眼鏡潮吹きを重ねることで指を気にせずサマヨールを倒せる。封印でトリルを封じるのに比べ、トリルを阻止した後の制圧力が魅力。
立ち回りと選出
基本選出
初手:フワライド+マタドガス
裏 :ワルビアル+ストライク
基本というかほぼこれ。指トリルや猫トリルを絶対にしてきそうな相手を除いて全てこの選出。
初手
初手は基本的には追い風+大爆発。ダイマックスされても後続のワルビアルが地震で倒せる圏内に2匹とも追い込むのが理想。
ただし、追い風をあまり必要としないと思われるパーティが相手の場合や、ラプラスが初手に来た場合にはフワライドがダイマしてダイホロウ+大爆発する。キョダイラプラスは特にオーロラベールを張られる前にB↓1大爆発を決めないとワルビアルの地震圏内に入れることが難しくなる。
トリルをサブ戦術に持っている相手のサマヨが初手に来ちゃった場合はダイホロウ+ダメ押しでサマヨールをぶっ潰そう。
2ターン目
フワライドがピンピンしているのであればフワライドがダイマしてダイホロウ、地震で一掃できそうならワルビアルは地震。この行動が基本の動きだが、状況に応じて臨機応変に行動を変えていく必要がある。
フワライドが1ターン目で倒れる場合も珍しくない。その場合はストライクとワルビアルが盤面に並ぶが、ここではストライクがダイマックス。ダイナックル+地震で一掃するのが基本的な動きになる。
フワライドの体力が微妙に残ってしまった場合は悩みどころ。ワルビアルは守りつつ、フワライドが倒されるのを待つのも手だが、思い切ってフワライドをダイマックスした方が良いこともある。
それ以降
ワルビアルを大事に立ち回る。追い風軸のパーティだけれど守るを使用する場面も少なくない。ただでさえワルビアルは狙われがちな上、自過剰が発動するとなおさらヘイトを集める。ワルビアルに打点のあるポケモンを優先的に倒していこう。
もちろん、上から地震で一掃できるならばそれに越したことはない。守るやこの指、サイチェンなどの「読み」要素を排除して安定行動になることが多いため、いかにワルビアルの地震を通すかを考えて行動すると良い。
対トリル選出
裏 :ワルビアル+ストライク
指粉猫トリル絶対決めるぞ~というパーティ相手にはこれ。マタドガスとフワライドは単体性能が弱いので選出しない。
立ち回りは、読み通り初手からトリルで来るならダイアーク+眼鏡潮吹きでサマヨールをぶっ飛ばす。だけ。そのままストリームを撃ったりダイアークを撃ったりしながら眼鏡潮吹きを押し通してイージーウィンするのが理想。純トリパ相手には大体簡単に勝てる。
もしトリルじゃない選出が来ると若干苦しい。ダイジェットを撃ったりマジカルシャインしたりエナジーボール撃ったりまあ、どうにかしよう。
個別解説
フワライド
フワライド@ミストシード
特性:かるわざ
性格:控えめ
努力値:B76 C252 S180
調整:C特化、Sは軽業発動で最速スカーフウーラオス抜き。Bは余り。
高速で追い風するサポート役……に留まらず、8割方ダイマックスするポケモン。控えめC特化のダイホロウは馬鹿にできないダメージを与え、さらに相手全体のBを一段階下げることができる。威力130技で殴りながら手助けをすると考えればその強力さがわかるだろう。ただ、C種族値はわずか90なのでやはりダイマックス技単体で見た場合の火力はそこまで高くない。いわば、ダイマックスするサポーターという変わった役割を担っているポケモンである。
C特化の意図はもちろん火力増強にあるが、特化しないとダイホロウ+地震でモロバレルを倒せるか、ナットレイを倒せるかなどの部分が大きく変わってくる。地震単体の火力不足を補うためにもダイホロウの火力は少しも削れないと判断した。
基本的には追い風を使ったのちにダイマックスしてダイホロウを連打する。ダイジェットもS操作のため、あるいはウーラオスを倒すためによく使用した。10万ボルトは地面無効の飛行タイプへの打点としてたまに活躍する。
また耐性が優秀で、ノーマル地面無効なため味方の攻撃を受けないだけでなく、相手のマタドガス方向への地面技やノーマル技を透かすこともあった。
特殊耐久面はシードを合わせてかなり強いが、物理方面は並程度。
特性:ミストメイカー
性格:いじっぱり
努力値:H4 A252 S252
技:だいばくはつ/じゃれつく/ダメおし/まもる
調整:ぶっぱじゃあ!
ほとんど初手で爆発するかわいそうなポケモン。何故か前回の記事から引き続き初手退場役を担わされている。追い風を受けて上から爆発を通すこともあれば、ダイホロウと合わせて破壊力抜群の爆発を見せてくれることも。
ジュエル爆発は相手の無振りファイアローを丁度確定一発にする程度の火力。中耐久以上の耐久のポケモンは耐えてくれるので地震のエサにできる。浮いていて面倒くさいファイアローを倒してくれるのは都合が良い。
様子見や猫+攻撃の集中に対する守るは便利で、主にサマヨールを倒すためのダメおしも使う機会が多かった。じゃれつくはあまり使わなかったが腐っても一致技で、じゃれつくのおかげで勝てたこともあった。
追い風意識+ラプラス等に先制するためのSぶっぱ。そのため物理方面の耐久はそこそこあるものの特殊面は脆い。まあどうせほとんどの場合初手で爆発する。南無。
ちなみに、9/15時点でポケモンホームのバトルデータ上にあるマタドガスの使用率順位は30位だが、うち性格いじっぱりはわずか0.8%であった。再戦、お見通しされない限り大爆発はまず読まれなかった。
ワルビアル@いのちのたま
特性:自信過剰
性格:いじっぱり
努力値:H4 A252 S252
技:じしん/ダメおし/いわなだれ/まもる
調整:ぶっぱ
ダイマックスしない、この構築のエースポケモン。大爆発を受けていい感じに削れた相手を追い風下で上から地震で薙ぎ払い、さらにAを上げていくお調子者である。ダイホロウ+ダメおしは超高火力単体攻撃となり、7、8割のHPを残した相手のダイマックスポケモンを平然と倒していった。ダイホロウやダイジェットのサポートを受けながら相手を倒すのがお仕事。
相手を倒すごとにAが上がるので、ウインディによって威嚇を一回入れられた程度ではあまり障害にならない。ウインディは地震のエサになるので±0である(ただしウインディはビアルの前で守りがちなので注意)。
この残りHP……地震で倒せるか?と最初のうちはおっかなびっくりだったが、ほどなくしてワルビアルの火力を信用できるようになる。想像以上にB1段階下降地震は強い。地面弱点のポケモンであればダイマックスされても地震で倒せたりする。
参考までに、B1段階下降のH4振りダイマックステラキオンに対してワルビアルの意地珠ダブルダメ地震は84%~98%入る。前のターンに大爆発を当てていれば、この指等で守られたとしてもダイホロウ地震で倒せるのである。
また前述したようにヘイトを稼ぎやすいため守るもそれなりの頻度で選択する機会があった。ダイホロウやダイジェットの追加効果を稼ぐためにまもることも結構あった。ダイマックスしないため、猫だましを受けやすいことも大きい。
守る貫通のウーラオスと対面した場合は、上から倒すか隣のフワライドかストライクになんとかしてもらおう。
ストライク
ストライク@しんかのきせき
特性:テクニシャン
性格:ようき
努力値:H92 A196 S220
技:ダブルウイング/シザークロス/かわらわり/フェイント
調整:Aは耐久無振りウーラオスをダブルウイングで確定一発。Sは最速100族抜き。Hは余り。
最後に出てくるポケモン。9/15時点ではバトルデータのTOP150位に入っていないが、そうとは全く思えない優秀なポケモンだった。
試合運びが順調であればストライクを出す前に勝っているが、そうはならなかった場合に終盤の詰めを担うポケモン。火力と素早さは最低限に抑え、できるだけ耐久に振ることで撃ち合いに強くした。こうげき実数値は155しかないが、事実上威力120の一致技ダブルウイングが優秀で火力不足を感じさせることは少なかった。
シザークロスは命中安定技として、それとたまにいるサザンドラ相手への打点として重要。かわらわりはほぼダイナックル用だが、ナットレイに対する命中安定技として使う場面も。
そしてフェイントが非常にえらかった。フェイントのおかげで拾えた試合はかなり多く、終盤に滅びの歌で詰めてくるパーティや、宿まもしてくるナットレイなどに対してフェイントが活躍した。詰めの段階におけるフェイントの強力さを実感。単純に、優先度+2の先制技として活躍することもあった。
フワライドが追い風しただけで退場してしまった場合はダイマックスする。基本選出したうちの1~2割はストライクがダイマックスした。ダイホロウと同じ感覚でダイナックルを使いたいところだが、ダイホロウに比べて威力が低い上に不一致なので要注意。一方、一致ダイジェットの火力はなかなか、ダイワームの追加効果も優秀でワルビアルの相棒として悪くなかった。
特筆すべきはその耐久の優秀さだろう。輝石込でHBD実数値が157-150-150になるが、これは耐久指数の合計だけで言えばH252トゲキッスに近いレベルになる。AとSにこれだけ割いてこの耐久、バランスの良いステータスで思惑通り撃ち合いに強いポケモンになった。
カマスジョー
特性:スクリューおびれ
性格:ようき
努力値:H4 A252 S252
調整:ぶっぱ
トリルメタその一。怒りの粉やこの指とまれを無視してダイアークをサマヨールにぶちあて、ブルンゲルの眼鏡潮吹きを合わせることで相手の場を崩壊させる。トリラーがサマヨールでない場合はダイストリームの方がいい。サマヨはかたすぎるのでストリームだと倒しきれない場合がある。
パーティの4体が低速で固められてるのに初手にウーラオスとか出てきちまった!って時はダイジェット+潮吹き/マジカルシャインなどで誤魔化そう。対トリルに限らずカマス+ブルンの並びはそこそこ戦える。
トリル役とサポーターをぶっ飛ばせたらそのまま潮吹きとダイアークやストリームでゴリ押ししていこう。
初手でダイマするのにも関わらずタスキが発動する場面が多かったのでタスキで正解だった。耐久紙すぎる……。
ブルンゲル@こだわりメガネ
特性:のろわれボディ
性格:ひかえめ
努力値:B4 C252 S252
技:しおふき/シャドーボール/エナジーボール/マジカルシャイン
調整:ぶっぱ
トリルメタその二。眼鏡持ってしおふくだけのお仕事。つよい。
基本的に潮吹きしていればOKだが、HPが大きく減った場合は引き先がなくなる前にストライクやワルビアルに引いておこう。技4つはいずれも使う機会があった。C85でも眼鏡の火力は相当なもの。
戦績
このパーティでは84勝54敗。
瞬間最高79位でした。
8日に79位を達成。勝敗のうち19勝21敗はシーズン最初期に使った送電パのせいなので、この時点での勝率は80%(!)。確かこのパーティを使い始めた時は7000位くらいだったと思う。
この後は勝ったり負けたりを繰り返して100位~1000位をうろうろ。負け続けることも勝ち続けることも少なく、パーティの微調整を繰り返しながらずるずると対戦を重ねていたところ、15日に89位を達成。レート的には8日のものよりも上(レートは1832)。
ということで戦績は自分の中ではかなり良い方。やりたいことを詰め込んだパーティだった上に勝てるので使ってて楽しく、こんなに対戦回数を重ねたのは久しぶりだった。最近は一ヶ月に100戦もしないことが多かったのに…。
さて、記事投稿時点ではまだシーズン途中ですがこれ以上対戦はしないと思います。ちょうどやめ時を探していた頃に2桁順位乗れたので、これにて今シーズンのランクバトルは終了!
10月1日追記:最終レート1832、最終順位は299位でした。
感想・その他
とにかく使ってて楽しかった。レンタルできるようにしたので、ダイホロウ地震の気持ちよさを体感したい方は是非是非。
追い風で上から攻撃するのを平然と通してくれるパーティが多く、ワルビアルが無双してあっさり勝てる試合が多かった。地震の通りも良くて、この指サイチェンを気にせず殴りに行けるのがホントに最高。
相手の追い風や、悪戯心挑発による追い風妨害も、ダイジェットのおかげであまり気にならなかった。ただ、フワライド→ワルビアルという行動順が大事なので、軽業無効にされるすり替えや電磁波は非常に戦いにくかった。
モロバレルやウインディ、サマヨール、ナットレイが蔓延るこの陰キャ環境の中でも高火力で押し切ることができて楽しかった。試合時間が短いのも利点かなと。
それではこんなところで。
ここまで読んでくれてありがとうございました!