オクトパストラベラーⅡをクリアしました【感想・評価】
どうも。
今年2月末に発売されたオクトパストラベラーⅡ、ようやくクリアしたのでざっくりとした感想を記しておこうと思います。
前半はネタバレ無し、後半はネタバレ有りでお送りします。
全体的な感想
わざわざこんな記事を書いている時点でかなり評価しているわけなんだけども…
いや~~~~
楽しかった~~~~~~
素直に楽しめたね。総プレイ時間は80時間を超えていたけど、いざ本腰を入れてプレイに没頭していたらあっさりクリアまで駆け抜けてしまったという印象。(発売日から時間が経っているのは3-4月が多忙でゲームがあまりできていなかったため)
全体的に非常に良ゲーにまとまっているので、
・ドット調のグラフィックが好きで、
・コマンド選択式のRPGを楽しめる方
であればオクトラ2を強くおすすめしたい。戦闘システムもオクトラと同じ制作チームのブレイブリーデフォルトと比べて癖がないので取っつきやすいはず。
なお、無印オクトラとはストーリーが完全に別になっているので無印からはじめてもこちらのⅡからはじめてもどちらでも構わないと思います。
↑グラフィックはこんな感じ。スーファミ時代のドット絵らしさを出しつつ、3人称視点で3Dになっている。光の当たり方もオシャレ。
戦闘面に関する感想
細かい違いはあれど、無印オクトラとほぼ変わらない戦闘システム。どころかUIもほとんど変わらないので、まあ前作とおんなじ感じ。
底力システムは今作から追加されて、パーティメンバーの組み合わせを考える要素が増えたり、アクセサリの効果も多様なものが増えて前作よりも複雑化したな、と感じた。終盤はボス戦前にアビリティや装備をこねくり回すのが楽しかった。逆に、シンプルなシステムがいいなら無印オクトラをプレイするべきだと思う。
まあやっぱり弱点を突いてブレイクさせて大ダメージ、ってところは変わらずだった。ブレイクシステムは爽快感がある一方で、相手だけ一方的に不利なシステムなのでそこはちょっと好みじゃなかったりする。ブレデフォⅡでは相手側もバンバンブレイブとデフォルトを駆使してくるので、ブレデフォⅡと比較するとシステムがプレイヤー側に有利すぎることだけ若干不満かもしれない。
細かい点になるけど、捕まえた魔物をけしかける時に魔物を消費しないシステムは非常に快適だった。前作のハンイットのけしかけるなんてほとんど戦闘で使った記憶が無いが、今回は終盤は魔物なしでは考えられないくらいオーシュットのけしかけるに依存してたなと。
探索面に関する感想
ここはあまり評価できないかもしれない。前作の無印オクトラのままでよかったよ…。
というのも、今作は「昼」と「夜」のシステムがあり、時間帯によって使えるフィールトコマンドが異なるシステムになっているのだが……。
例えば、盗賊のソローネは昼に街の人からアイテムを「盗み」、夜には「闇討ち」で街の人を気絶させることができる。夜に街の人からアイテムを入手したかったらアグネアの「おねだり」かオズバルドの「強奪」を使用する必要があるなど…
つまりどういうことかと言うと、探索の手間が2倍になりました。しかも昼と夜でパーティメンバーの変更まで必要。
街の人からアイテムを盗むなどというカスみたいな探索ができるのがオクトラの魅力の一つではあるのだが、昼と夜でパーティメンバーを分けて…といったプレイは正直作業感が強すぎた。どうしても街の探索用のパーティに変更しなおす必要があるし、それを2回繰り返す必要がある。せっかく楽しいはずの探索もこうなってしまうとちょっと面白くない。ここだけは評価できないポイントだった。
あ、前作の紫宝箱の削除はようやっとると思います。前作はテリオンをパーティから外す選択肢がなかったからね…。
ストーリーに関する感想
ネタバレ避けると詳しくは言えないんだけど、ここは本当に良かったなって。
衝撃的な展開!とかがあるわけじゃあ無いし比較的王道のストーリーが8つ並列しているのだけど、展開が読めるような王道ストーリーの割には全体的に非常にアツくてめちゃくちゃ楽しめた。
さらに、オクトラ無印をやっている人はわかると思うが今作も当然8人クリア後のラスボスがいて、そちらのストーリーの満足度が高かった。特に、前作では皆無と言っても良いほど少なかった、主人公間の絡みが豊富でニチャオタクになれた。おいテメノスとソローネイチャつきすぎだろお前らもっとやれ
クロスストーリーとして4ペアのちょっとした主人公間の絡みも見れたし、このおかげもあってか前作より遥かにキャラが掘り下げられているなと感じた。
一つ難点を挙げるなら、サブクエ関連のUIはとても使いにくい。受注済のサブクエかどうかはミニマップで確認できるようにしてくれよ~~~~
以下はネタバレアリの感想になります。プレイするつもりの方は多分見ない方が良いです
おk!なら下へどうぞ
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ネタバレを含んだ感想
こっちは各キャラ毎に書いていこうかな。OCTOPATHの順でやっていきます
オズバルド
学者。戦闘面では雑魚戦での予習、ボス戦では底力による瞬間火力に優れた魔法で非常に頼りになった。私は前作でサイラス先生を主人公にしていたのだが、今作ではテメノス主人公でプレイしたためオズバルドはいつもパーティにいるわけではなかった。予習のありがたみを初めて知った。
ただ今作は魔法の火力がやや控えめな印象で(むしろ前作が魔法ゲーすぎたのだが)、特大化させるのにも手間がかかるので準備が面倒だったなとは思った。雑にぶっぱして普通に火力が出る「属性の乱れ」を連打することもしばしば。いずれにせよオズバルドの魔法は頼りになった。
ストーリーについては、最初の1-2章の脱獄がとにかくピークだった印象。もちろん終盤の展開も熱くて嫌いではないのだが、仇敵のハーヴェイの性格があまりにも小物すぎる。ついでに胸糞強め。
キャラはまあなんか…フィクションの学者だなあって感じ。現実にいそうなサイラス先生と比べるとちょっとキャラ付けは好みじゃないかも。でもまあフルブーストしたときの「演算終了!!!」が好きなのでまあヨシ!
あと、街の人に戦闘をしかけてアイテムを強奪するのが最高にクレイジーだった。
キャスティ
おばさママ。
薬師。戦闘では、さらっと斧の火力が高くてモリモリ脳筋をやっていた印象もある。ボス戦ではさすがにサポートに回る機会が多く、調合は便利だった。貧乏性でアイテムをケチりたがる私にとって、底力で消費なしで増強剤+拡散剤をぶっぱできたのはありがたかったなあ。ただ薬師のジョブコマンドが全体的に扱いにくく、サブジョブの狩人やら剣士やらのアビの使用頻度が薬師のコマンド以上に多かったのは難点。
健全化とか強いけどピンポ気味なのよ~
ストーリーは記憶喪失ものでシンプルながら面白かったね。特にマレーヤの正体には私自身明かされるまで気付かなかった…。トルーソーは謎に急に狂い始めたのでよくわかりません。
キャラは…オーシュットの子守をするママのイメージが強すぎる。
テメノス
神官。主人公に選択しました。
主人公補正もあるかもしれないけれど、ストーリーとキャラ、両方すこすこすこすこすこすこ好きすぎる。多分美麗グラだったら夢女子量産しそうな顔してると思う。
戦闘では主人公なのもあってレベルが一番高く、まあそりゃ活躍するよねって感じです。サブは学者にしていることが多かったかな。雑魚戦では適当に光明魔法をぶっぱして、ボス戦では味方がブレイクまで頑張っている間に回復してブレイクしたら適当に属性の乱れとか連発して…って具合でした。ただ神官のアビは回復と光明以外ぱっとしなかったなあ。
ストーリーはミステリーっぽく、全体的に非常に不気味。推理パートの怖さとテメノスの有能ぷりったら凄まじい。前作のサイラス先生が子どもでも分かる簡単探偵ごっこをしていたのと比べると特に
一番最初のクリックとの出会いはテメノス自身の胡散臭いキャラを印象付けるにも良くできていたし、クリックの青臭いキャラとの対比もすごく良い。そのクリックがテメノスとの関わりを通じてだんだんと真相に近づくうちに、「あれこれクリック死ぬんじゃねえのか?やめてくれよ…」と思ったタイミングで見事に死んでしまって泣いた。
テメノスは全体的に落ち着いていて胡散臭いキャラなのに、最後の最後で怒りを見せるシーンには思わず鳥肌が立った。「これが仕事なもんでね」ってさあお前カッコよすぎだろ…。厨二臭いかもしれんけどこういうのは大好物です。はい。
前作のオフィーリアが信心深い神官らしい神官だっただけに、ハナから聖堂機関を疑ってかかる胡散臭~い神官なのがとてもいい味を出してたよね。
本人のストーリー最終章でミントさんとのフラグをへし折っていて草を生やしていたら、実はそのミントさんがガチヤベー奴だと判明して青ざめた。テメノスは地雷女を回避する能力に優れているんだと思う。それはそれとしてミントさんの薄い本はまだですか
オーシュット
獣人の狩人。
戦闘面では狩人のアビが優秀、かつ本人の固有コマンド「けしかける」「みんなでけしかける」が優秀で頼りになった。けしかけるで魔物を消費しない仕様により雑魚戦でも問題なく連発できたし、終盤は「たたかう(全体)×2」の魔物をけしかけまくって信じられないスピードでブレイクを取っていくことができていた。「みんなでけしかける」はやべーぶっ壊れなのでもし2周目やるなら禁止にするかな…ってレベル。狩人のねんちゃく糸とねらいうちは便利だったのでボス戦では器用に立ち回れたし、底力の超火力攻撃も切り札らしくて好きだった。
ストーリーは…オーシュットが明るく元気なので応援できると思います。ほかのストーリーと比較すると特別印象に残ることも少ないが、最終戦でのアクタが発動するところはアツくてよかったなって。
パルテティオ
商人。
戦闘ではまあアレだよアレ。BPパサー。
いつもいつでもBPパサー。でも俺、どうせパサーされるならパルテティオよりトレサちゃんの方がいいな…。
ストーリーは結構ご都合主義が多くて正直最終盤まであんまり期待してなかった。だけどアルロンドが来たときは流石に笑っちゃったよね。800億リーフで「買い取る」ところは感心した。
キャラは正直好みじゃない。商人とか言う肩書だけどこいつの思想は真っ赤っか。
アグネア
踊り子。おっぱいが大きいらしい。ドットだとわからないけど。
戦闘では孔雀の舞してたイメージ。サブに狩人か商人あたりを付けて本当にサポートに特化してた。
ストーリーは前作のトレサ枠かしら。一番のほほんとしている。
最終章のお歌バトルは意味が分から無すぎて笑った。最終章以外だと戦闘に入る場面とか説明がつくしダンジョンの意味もわかるんだけど、最終章は何故か劇場内で理由もなく魔物が襲ってきて本当にわけがわからなかった。お歌バトルまじで一体なんだったんだ……。
キャラは明るく元気、めげないハートでかわいらしいのでなかなか嫌いにはなれないと思う。けど若干薄くも感じられたので、もうちょっと掘り下げてほしかったな?と思わなくはなかったり。
ヒカリとちょっといい感じだったりした場面もあったけど、もっとイチャついてもいいと思うの。
ソローネ
盗賊。
戦闘は、盗賊のコウモリやフクロウといったサポートで活躍…なんてことはまるでなく、ゴッリゴリの脳筋アタッカーでした。バフ盛って盗公子エベル、味方にBPパサーしてもらってエベル、エベル。ラスボス戦でも活躍した。ブレイクしておらずシールドが残ってる状態でお願いエベルしたらラスボスの取り巻きを一掃していて唖然とした。
ストーリーは前作のプリムロゼ枠。ラスボスはポッと出だが、シメオンとはまた違った気持ち悪さがある。ファーザーも謎に拗らせてキモかったし、クロードはヤリチン老人だしなんなん?
クロード年いくつだよって思ったらラスボスのとこのストーリーでちゃんと補完されてて納得した。クロードはもうちょっと強くなきゃおかしいとも思ったりする。
ヒカリ
剣士。
戦闘面では比較的地味だったかなあ…。剣士は火力職かと思いきや、エベルの方が火力が出るので、さみだれ切りのシールド削りが主なお仕事になったりした。試合では継続手当しながら返しの太刀で反撃を狙う地味な戦闘が多く、かなり渋い剣士だった。
ストーリーはTHE 王道。でも演出、展開のアツさが素晴らしく、テメノスと並んで良ストーリーだと思った。陰の自分の克服、ク国の奪還いずれも分かりやすいストーリーだが、「陰の力」が「陽の力」になったりと細かな演出も粋。
剣闘士解放の2章?のストーリーも気に入っていて、だからこそエクストラストーリー最終盤のカザンの真実は衝撃的だった。元から胡散臭いキャラだったけど2章のストーリーでなんだ良い奴じゃん、と安心してしまったのは完全にハメられた気分。オボロの手記が入手できる段階でカザンに気付いた人はいるのだろうか…。
キャラは良い子ちゃんすぎる節があってまあそこまで好みじゃないかもしれない。
その他
ラスボス戦は急に謎の戦闘システム持ち出してきて笑った。例えるなら、ポケモンでストーリー中は終始シングルバトルで進んでいたのに、急にラスボスでトリプルバトルになったようなもの。そして戦闘直前になって「はどう系のわざは端まで届くよ!」「ムーヴができるよ!」などと急にルール説明される。びっくりした。
と、まあぐだぐだと書き連ねましたがこんな感じで満足に楽しめたゲームでした。
ポケモンSVとかブレデフォⅡの時もこういう感想記事書けばよかったな。
総じて、戦闘はブレデフォほど高く評価はできないけどブレデフォほど複雑じゃないので万人におすすめしやすく、グラフィックはドット絵調で非常にきれいで、ストーリーは王道展開が多いもののなんだかんだアツい展開だった、そんなゲームでした。
ではではこんなところで。
おわり